回路-kairo- さんの「So, All we have (not) created equal」の偽特設サイトを作った

logo of soallwe

以下のサイトの制作後記というかメモです。
So, All we have (not) created equal | 回路-kairo-

1. 作った物の概要

回路-kairo- さんのアルバム「So, All we have (not) created equal」(以降 soallwe)の偽特設サイトを意図して作りました。デザインの見た目的な部分は soallwe 付属の歌詞カードを参考にしつつ、Web サイトとしての作りはオリジナルEP「World pulse」を参考にしました。

2. 動機

soallwe の頒布 10 周年記念として制作しました。回路-kairo- さんの作品たちは次々と 10 周年を迎えています。10 周年を迎えたアルバムとしては soallwe が最後から 2 番目となってしまいました。どうすれば記念になるのかは投稿者はよく分かりませんが、できそうな範囲でやりたいことをやりました。

3. 記念を今回の偽特設サイト制作とするまでの経緯

10 周年記念として最初に思いついたアイデアは、soallwe の偽特設サイトを Tokusetsu を利用して作ることでした。最近の同人音楽作品で Tokusetsu を利用しているものをちょくちょく見かけるので、soallwe の偽特設サイトが今風に作れて良い感じだろうと思いました。しかもすごい楽そうです。

しかしその後、soallwe の本物の特設サイトのアーカイブ を見つけ、この本物が Tokusetsu で作れるものと大差無いと感じたため、このアイデアは没になりました。アーカイブとはいえ、まだインターネット上で自由に本物にアクセスできる前提において、本物と大差無い偽物を作るくらいならアーカイブの URL を共有すればよい思ったのです。

他のアイデアとして、歌詞解釈記事、絵、ミニゲーム等考えましたが、soallwe に対して自分がしっくりくるものはありませんでした。そういった思考を巡らせていくうちに、思ったより自分は偽特設サイトを作ってみたかったことに気付き、偽特設サイトの制作案を Tokusetsu 以外で考えてみることにしました。

Tokusetsu で済まないということであればデザインや演出に凝ったサイトを作ることになるでしょう。そこで回路-kairo-さんの特設サイトで特に凝ったものである オリジナルEP「World pulse」の特設サイトを参考にすることにしました。余談ですが、「World pulse」の特設サイトが凝ったものである理由は、他の回路-kairo-さんの作品と異なり歌詞カードが存在しないためでしょう。こうして soallwe の偽特設サイトを「World pulse」も参考にしつつ作ることにしました。

4. アルバムのタイトルロゴ

logo of soallwe

このロゴは投稿者が soallwe を参考にアレンジして作成したものです。長さの不揃いな縦線は soallwe の CD 印字面やバックインレイのデザインから来ています。投稿者の解釈では長さの差異は不平等を意味しています。タイトル文字のフォントがサンセリフ系なのは本物と同じです。タイトル文字の単語単位での上下配置を縦線に合わせて変えてみました。また、「we」のみ色を変えてみました。色は歌詞カードで使用されている #02 – #07 の各曲の 6 色です。

5. 各曲のデザイン

soallwe は基本的には原作である東方星蓮船のストーリーをなぞっていると解釈しているので、素直に原曲に対応するキャラクター等を登場させました。

命蓮寺関連キャラクターは綺麗に右方向に消えていくように統一し、関連しない小傘とぬえはやや右下方向と上方向に消えていくようにしました。

各曲タイトルの下には歌詞からの引用を 1, 2 行載せました。

偽特設サイト右端に表示される 6 色の線は、歌詞カードでは下端にあったものを反映したものです。

5-1. Singing

東方星蓮船オンリーコンセプトアルバムの導入ということで UFO を登場させました。

5-2. Going

ナズーリンです。歌詞では船に乗ってたりもしますが、歌詞の「下を向いて 躓かぬように 一歩一歩ずつ前へ」に引きずられる形で慎重に歩いているデザインになりました。曲は割と軽快な感じですけども。歌詞に「振り子」が出てくるので一応ペンダントをアピールしました。

5-3. Laughing

小傘です。唯一ジャケ絵を参考にデザインしました。通りすがりで鼻で笑ったりほっこり笑顔になったりしているようです。部外者その 1。

5-4. Crying

一輪&雲山です。ここでの「Crying」の意味は「叫び」に近いでしょう。ジャケ絵には一輪のみがいて雲山がいませんが、投稿者の解釈では歌詞の「二人」は一輪と雲山のことなので、その二人を登場させました。その投稿者の歌詞解釈では命蓮寺関係者の中で一番白蓮要素が無いです。作詞がこの曲(と Searching)は megane さんなのでやや方向性の違いがあるのかもしれません。

5-5. Dying

村紗です。曲名にひきずられて静かな感じのデザインになりましたが、曲調としてはもっと勇ましい部分が多いです。錨とか振り回してそうな勢い。

5-6. Searching

ぬえです。正面のつもりでデザインしましたが、影絵なので背面とも見れてしまいます。探している対象は白蓮そのものではないはずです。部外者その 2。

5-7. Touching

星です。求聞口授での絵があまりにもカリスマに溢れていたのでリスペクトしました。歌詞内容は原作の「キャラ設定とエキストラストーリー.txt」に沿ったものでしょうか。

5-8. Sleeping

白蓮の曲ですが、白蓮が大きく描かれているジャケ絵を直後に登場させますし、他に比べれば静かめな曲なので、ブランクにならない程度のデザインとしました。

6. その他デザイン

下端のメニューの Sound Cloud や Shop, 底部やや上に出てくる Back to Top は殆ど World pulse のサイトのそのままです。

メニュー部分の背景のデザインは World pulse のサイトのアーカイブに含まれておらず投稿者は把握できていないので、「The world is too small(wide) we are to live comfortably.」の世界回路で埋めておきました。別アルバムからのデザインとはなってしまいますが、投稿者にはラジカセとその内部の回路のように見えているので丁度良いと思ったのです。メニュー部分の他のデザイン案として、回路-kairo-さんの旧サイト(2013年以前)のメニュー部分の回路のようなものも考えましたが、そちらはメニューの数がそこそこ有りかつ固定幅の場合に調和しそうだったので止めました。

7. 雑感

「So, All we have (not) created equal」の 10 周年です。めでたいので愛でたい。

Tokusetsu でサイト作って即☆終了☆のはずがどうしてこうなった。一方で World pulse リスペクトしているわりには演出しょぼいし。ニート予備軍には遂行能力の何もかもが足りていない。真なる回路-kairo-ファンが現れて殴りに来るのを待ってますよ、もう 3 年以上。

soallwe の中で投稿者が一番好きな曲は Going です。回路-kairo- さん全体で見ても明るい(?)曲は珍しいですね。この曲の影響で投稿者が思うナズーリンの可愛さがマシマシです。

10 周年でなんかする企画は次の「The world is too small(wide) we are to live comfortably.」(発表 2014年11月24日)で一区切りになります。15 周年企画を始めれば「3/4 〜three times of the east〜」(発表 2010年03月14日)がすぐに周ってきますけど。The world は一番好きなので、ちゃんと何かしたいのですが、現時点ではノープランです。働いている場合でしょうか。そうじゃなくてもニートになりそうですがね。

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